
2017年 世界大会「グランプリ」
相良茶
熊本県相良村は、千年の歴史をもつ日本最古の茶の名産地。
シンガポールで行われた世界大会では、審査員満場一致でグランプリに選ばれた。
熊本県の山あいに「相性が良い」と書いて、相良村(さがら村)という村がある。この相良村では昔から茶作りが盛んであった。
水質日本一と言われる川辺川を懐にいだき、その朝霧が濡らす茶葉は、はるか昔から名茶を生む場所として有名であったという。
しかし、お茶と言えば、静岡の方がはるか有名。
熊本県の相良茶にどれほどの価値があるのというのか?


相良村
KUMAMOTO JAPAN
the blessings of nature

日本でも最も古い茶畑であると古文書が証明
千年の時を超え、伝えられし宝物
そんな相良村で、古文書が見つかった。
なんと千年以上前から、この地で茶が作られており、時の領主に租税として納められていたという記録があったというのだ。
現時点で見つかっている日本最古のお茶畑ということになる。
千年の歴史を持つ相良茶。そのまろやかで旨味の強い味わいは、深く、驚きがある。
「相良茶には通常のお茶よりも多い旨味成分が入ってるんです。」そう語るのは相良村の茶農家川上さん。親子三代で茶業を営む。
独自の旨味成分があるからこんなにおいしい
相良茶は、最良品種「さえみどり」種の最高級玉緑茶。特徴は、その旨味にあり、<水出し>でこそ、その旨味を強く感じることができる。水の中に茶葉を入れ、わずか5分。水の中に染み渡ったお茶が、別格のお茶を作り上げてくれる。
二煎目は、お湯で。爽やかな香りを楽しみます。
「相良村の環境と徹底した管理が、旨味と甘みのあるお茶を作るのです」と川上さん。
それを証明するように、川上さんの相良茶は、日本のお茶会の最高峰「日本茶AWARD 2019・水出し部門 ファインプロダクト賞(最高賞)」を受賞した。

水出しでわずか5分でできる

相良村
KUMAMOTO JAPAN
the blessings of nature

国境を超えて共感される味
千年の歴史を次の千年も伝えたい
世界大会受賞後、にっぽんの宝物アメリカツアーでは、6都市全てのウェルカムドリンクとして相良茶が振舞われた。現地領事館でも利用のオファーをもらうほどの人気で、各地で「こんなグリーンティは初めてだ」と絶賛された。
「歴史あるこのお茶を次の千年に繋げるため、地球にも人にも優しいお茶づくりを続けたい」
化学肥料を極限まで落とし、自然由来の有機質肥料を与えることで、より自然で甘味とコクが濃厚なお茶に。農薬も極力使わず、摘採までの8ヶ月は一切散布しない。世界大会の受賞後も、学校を卒業したと同時に就農した息子さんと一緒に、持続可能なお茶づくりのため、チャレンジを続けている。