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Kayanomori 

Hazy Ale

かやの森ヘイジーエール

300年の時が生み出した

かやの森ヘイジーエール

2020年度において、高知大会<スイーツ・ドリンク部門>で準グランプリ、JAPAN大会<ドリンク部門>で準グランプリを受賞。

碁盤やまな板に使われる最高峰の木材で、成木に300年、樹齢は1000年と言われる幻の木「榧(かや)」。それまで食用として使われたことのなかった、榧の果肉で作る唯一無二のご当地クラフトビール。黄金色にキラキラと輝き、深い森のアロマがふわっと香る。トロピカルでジューシーな苦味の少ない味わいと優しい口当たりだから、ビールが苦手な人でもきっと好きになれるかも。

人々の”榧を守りたい”という情熱とそれを行動に移す力がなければ、決して生まれることのなかっただろう「かやの森ヘイジーエール」。商品に秘められた壮大なストーリーとは。

高知の森の香りを楽しむクラフトビール

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エンジニアからビールの醸造士へと転身

理想を求め高知に移住

高知県香美市で、土佐っこクラフトビール「TOSACO」を製造する「高知カンパーニュブルワリー」。醸造士の瀬戸内さんは、大阪府の出身で、もともとはエンジニアとして働いていた。

「前職でのモノづくりは、自分が最後まで見届けられないブラックボックスになる部分が多かったのです。一方で、自分が本当にやりたいのは、1から100まで理解できて、自信をもってお客様にお届けできるモノづくり。その端緒として始めた家庭菜園をしながら、生涯をかけてまでも作りたい”何か”を追い求めました。結論は、自分自身も大好きな”ビール”でした」

そうして、ビール作りの基礎を島根県で学んだ後、雄大な海・川・山が広がる風土とおおらかな県民性に強く惹かれた高知県に移住し、起業。毎日毎日、素材の状態を見極めながらの手仕込みのため、1度に生産できるのはごく少量だが、個性豊かなビールを多種手がけてきた。

感動体験のお届けと

誰もが好みのビールを楽しめる

「これぞ、高知!」なビール作り

「TOSACO」の根底にある理念

「私たちのビール作りで最も大切にしていることは、”ビールが苦手な人でも飲めること”です。そのために、甘みと苦味のバランスを微調整しています。実は、私の妻はビールの苦味が苦手でして。でも、あるビアバーで飲んだビールは美味しく飲めたのです。その時、自分もこのようなビールを作って、妻と一緒に乾杯したいと思いました。だからこそ、私のビールを飲んで、妻が”おいしい”と笑ってくれた時は、すごく幸せでした。そのような、自分好みのビールを楽しめる感動体験を皆さんにもお届けしたいのです。

そして、”全国どこでも”ではなく、”高知だからこそ”作れるビール作りにもこだわっています。高知は、ビールの副原料となる素材の宝庫です。日頃からアンテナを張って、”これだ!”と思うものに出会えば、すぐに生産者に会いに行きます。想いや素材の生かし方を直接聞いて、ビールにした試作品の感想もいただきます」

そして、ある日、瀬戸口さんは、取引先の酒店を介して、「”榧(かや)”という木の実を使ったビールは作れないか?」という話が持ち上がっていることを聞く。これが、榧の実との出会いだった。

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榧の森の生みの親

「前川会長」との出会い

榧の森は、同じく香美市にあるとのこと。瀬戸口さんは、例のごとく、その森を長く守り続けてきた「株式会社 高知前川種苗」の前川会長の元を訪れた。前川会長は教えてくれた。

榧は、成木まで300年もの年月を要すること。除草しないと草に負けてしまい、夏の暑さにも弱く、若木は野生動物に食べられてしまうこと。育成に時間も手間もかかることで、植林が進まず、絶滅に近い状態にあったこと。その事実を知った前川会長は、30年間で、四国の山々に30万本もの榧の苗を植えてきたこと...。

そして、瀬戸内さんは思った。

榧を、ただただ純粋に愛し続けている方がここにいる。そして、その森を必死に守って、未来にも残そうと奮闘している。こんなに素敵で、情熱的なストーリーを持った素材は、なかなか出会えない!!さらに、榧の実にはすごく豊かな香味がある。これを活かしたビールができれば、間違いなく唯一無二のものが出来上がる!

榧の実でビールを作るという

決意

前人未到の榧の果肉を使った

クラフトビール作り

完成

「かやの森ヘイジーエール」の

いよいよ、商品開発が始まった。挑戦するのは、食品としてはまだ未利用だった榧の果肉を使ったクラフトビール。まずは、初めて扱う「榧の実」それ自体について学ぶところからのスタートだった。当然、初めから試作がうまくいくわけがなく、、。

榧の実の香りが豊潤なのは、果肉に強い香りをたくさん含んだ油脂が非常に多いからです。しかし、油はビールの泡もちを悪くする大敵です。さらに、榧の実の渋みも大きな課題でした。渋みを抑えようと加熱しすぎると、香りや風味が消えてなくなってしまいます。良いところはそのまま残し、悪いところは抑える。そうやって全体的なバランスを取るのが、非常に難しかったです」と瀬戸口さん。

何度やっても成功が見えず、諦めかけていた。そんな時、頭に浮かんできたのは、霧がかったあの榧の森で見た光景だった。

「そうか!濁らせて、ヘイジースタイルにしてみよう!!」

この判断は功を奏し、ついに、「かやの森ヘイジーエール」は完成を迎えた。