
高糖度かつ高栄養価。
さらには独自開発した栽培法で農業の未来を守る
濃甘フルーツトマト
太陽のたまもの
2022年度において、オンライン大会とJAPAN大会<最強素材&加工部門>でグランプリを受賞。部門全国チャンピオンで争われたグランドグランプリでも最高賞を獲得。
糖度8~11度の濃厚な甘さと通常のトマトの3倍にもなる高い栄養価を兼ね備えたみずみずしいフルーツトマト。ただ美味しいだけではなく、世界の農業を救う可能性に溢れたその農法に特長が。浸水被害を連続して受けた自身の経験を糧に、「畑を浮かす」ことで水害と「共存」するという驚きの栽培法を考案し、実践。世界中で壊滅的な被害をもたらしている異常気象から作物を守り、安定供給を実現する。
「濃甘フルーツトマト 太陽のたまもの」に秘められたストーリーとは。


SAGA JAPAN
the blessings of nature
唐津市

前職で食の重要性と価値を実感し
農家に転身
佐賀県唐津市でフルーツトマトを専門に栽培する「農業生産法人 株式会社Agrish」。代表取締役の吉田さんは、日々「さらに美味しいトマト」を求めて、植物について学び、工夫を凝らして栽培に励んでいる。
「初めから農業をやっていたわけではなく、もともとは高齢者福祉の経営に携わっていました。そこで感じたことは、食べた物の栄養で身体が作られる、まさに食べることは生きることであるということでした。また、皆さんやはり美味しいものを食べたいですし、美味しいものを食べたら笑顔になって人生が豊かになるということも肌で感じてきました。これらの経験から食の重要性と価値を再認識し、食の基盤となる農業をやりたいと心から思い、トマト農家になりました」
吉田さんが行うのは、植物の生存本能を極限まで引き出すオリジナル栽培方法。最先端の環境制御を導入して水や養分を極限まで減らし、過酷な環境で生存本能を開花させられたトマトは、とても甘くてジューシーに育つ。さらに、GABA、リコピン、グルタミン酸などの含有量も高まり、美味しくもあり栄養価も高く仕上がったトマトが「濃甘フルーツトマト 太陽のたまもの」なのだ。
生存本能を引き出し高品質に育成
農業は美味しいものを作れるだけでは続かない
畑を浮かせる農法で浸水被害に対応
吉田さんが農業の技術を磨き上げ、どんなに美味しいトマトを作っても、その努力が水の泡になることがあった。大雨による水害だ。農場が浸水してしまうと分かっていてもただ見ていることしかできず、病気が入り次々とトマトは枯れていった。それも、被害は1度や2度に限ったことではなかった。しかし、これといった打開策を見つけることはできなかった。
暗中模索の状態が続いていたが、ある時、旧約聖書の「ノアの方舟」の物語が頭に浮かんだ。
「水が流れ込んできても、もし畑を浮かせることができたら・・?」
前人未到の「畑を浮かせる」という挑戦に、小規模な実験は行えたものの、実際の施設全体の設備が浮くかはその時にならないと分からなかった。そして、再度、浸水が起こると苗は浮き、被害を免れた。
「よし!!うまくいった!」

